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工場の建材や設備の劣化にお悩みの保全担当者様や技術系責任者様へ。経年劣化によるコンクリートや金属の腐食は、放置すると建物の安全性や機能に深刻な影響を及ぼします。その解決策の一つとして、高い耐久性と速硬化性を持つポリウレア防食が注目されています。
こちらでは、この専門的なライニングの導入を検討するうえで不可欠な、費用や施工方法、施工期間について、専門的な視点から詳しく解説いたします。この記事が、適切な計画の立案や、信頼できる業者選定の一助となれば幸いです。
ポリウレア防食は、特定の機器を用いて専門的な施工が求められるライニング工法です。以下では、その施工方法の具体的な流れについて解説します。適切な施工は、防食効果を最大限に引き出すために不可欠です。
ライニングとは、構造物や設備の内面または外面に、耐食性や防水性を持つ素材の皮膜を形成する技術を指します。ポリウレアを用いたこのライニングは、対象物を腐食や劣化から守る役割を果たします。特に、コンクリートや金属など、さまざまな素材に対応できる点が特徴です。
ポリウレア防食の施工は、主に以下の手順で行われます。
まず、施工面の汚れや油分、劣化した塗膜などを高圧洗浄やケレン作業で徹底的に除去し、表面を平滑にします。この下地処理が不十分だと、後のライニングの密着不良につながることがあります。
下地処理後、ポリウレアとの密着性を高めるために、専用のプライマー(下塗り材)を塗布します。
専用の高温高圧スプレーガンを使用し、ポリウレアの主剤と硬化剤を同時に吹き付けます。二つの液体がノズル内で混合され、瞬時に硬化することで強固なライニング層が形成されます。
紫外線による劣化を防ぐ目的で、トップコートを塗布することもあります。
このライニング材の最大のメリットは、その驚異的な速硬化性です。吹き付け後、わずか数秒で硬化するため、施工期間を大幅に短縮できます。また、400%以上の伸長率を持つため、ひび割れ追従性に優れており、コンクリートの動きにも柔軟に対応します。これにより、ひび割れからの浸水や腐食を防ぎ、長期にわたる高い防食効果が期待できます。
ポリウレア防食の導入を検討する際、費用について具体的な金額を知りたいと考えるのは当然です。しかし、施工費用は画一的ではなく、現場ごとの状況によって大きく変動します。以下では、その費用を構成する主な要素について、詳しく解説します。これらの項目を把握することで、見積もりの内容がより深く理解できるようになります。
ポリウレア防食にかかる費用は、一般的に以下の項目で構成されます。これらの項目を個別に見ていくことで、費用の全体像を掴むことができ、計画的な予算策定に役立てることができます。
施工に使用するポリウレア材自体の費用です。使用する材料のグレードや、施工する厚み、使用量によって変動します。高品質な材料や、厚いライニング層を形成する場合は、材料費が大きくなります。
実際に現場で作業を行う技術者の人件費や、使用する専門機器の費用が含まれます。施工面積が広いほど、また複雑な形状の箇所が多いほど、作業に要する時間と人員が増えるため、施工費も増加します。特に、ポリウレアの吹き付けは専門的な技術を要するため、熟練した技術者の配置が不可欠です。
施工面の洗浄や補修にかかる費用です。既存の建材の劣化が進んでいたり、油分や錆がひどかったりする場合、下地処理に多くの時間と手間がかかります。この下地処理が不十分だと、ポリウレアの密着不良につながるため、非常に重要な工程となります。
施工しない部分を保護するための養生にかかる費用や、作業後の清掃、廃棄物処理にかかる費用です。特に、稼働中の工場内での施工では、製品や設備を保護するための丁寧な養生が求められます。
これらの項目を総合的に評価し、個別の見積もりを行うことが、費用を正確に把握するうえで不可欠です。事前の現場調査によって、これらの費用がより具体的に算出されます。
ポリウレア防食の施工期間は、作業内容や現場の状況によって変動しますが、速硬化性という特性から、他のライニング工法に比べて短期間で完了することが多いです。以下では、一般的な施工期間の目安と、工期に影響を与える要因について解説します。
ポリウレアによるライニングは、吹き付けた後数秒で硬化するため、塗布から硬化までの時間が非常に短いことが最大の特徴です。このため、小規模な施工であれば、数日で完了することも珍しくありません。広範囲にわたる大規模な施工であっても、他の工法に比べて工場の稼働停止期間を短く抑えることが可能です。
施工期間は以下の要因によって変動することがあります。
広い面積や、複雑な形状の箇所は、単純な平面よりも時間を要します。
既存の劣化が激しい場合、下地処理に多くの時間が必要です。ひび割れの補修や、旧塗膜の剥離作業が工期を左右します。
雨や強風は、屋外での施工を一時的に中断させる要因となります。
高所での作業や、狭い場所での作業は、安全性確保のため慎重に行う必要があり、期間に影響することがあります。
ポリウレア防食は、短期間での施工を可能にする一方で、高品質なライニング層を形成するため、事前準備と綿密な計画が重要となります。
本記事ではポリウレア防食について、その費用や施工方法、期間について専門的な観点から解説しました。
ライニングとは構造物の保護を目的とした皮膜形成技術であり、特にポリウレアは、その驚異的な速硬化性と高い耐久性から、建物の長寿命化に大きく貢献します。費用は施工面積や下地の状態によって変動しますが、詳細な内訳を把握することで、より計画的な予算策定ができます。また、短期間での施工が可能なため、工場の稼働停止期間を最小限に抑えることができる点も大きなメリットです。
商環境コニシ株式会社は、ポリウレアを用いた防食ライニングの専門家として、お客様の建物の状態を正確に診断し、最適な施工プランをご提案します。現場調査から施工管理まで一貫して対応することで、高品質なライニング工事を適正価格で提供しています。建物の劣化や腐食でお悩みの際は、ぜひ商環境コニシ株式会社までご相談ください。
社名 | 商環境コニシ株式会社 |
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代表者 | 古西 光義 |
設立 | 平成2年10月4日 |
資本金 | 1000万円 |
住所 | 〒652-0058 兵庫県神戸市兵庫区菊水町1丁目2−3 |
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建設業の種類 | 建築工事業 |
建設業許可番号 | 兵庫県知事 許可(般 - 30) 第114152号 |
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