コラム

ライニング工法の施工手順

一般的な施工手順は、以下のとおりです。

1．表面処理

表面の劣化部や脆弱部に対し、高圧洗浄やディスクサンダーなどを用いて処理します。漏水部分があれば急結セメントや薬注などを行って止水し、パテ材を使って凹凸をなくすことが重要です。

クラックや打継ぎ部に関してはUカットし、清掃した後にパテ材を用いて重点補修をします。また、欠損部があれば清掃後に断面修復モルタルを使って仕上げるのが一般的な流れです。

2．洗浄

表面処理をした後は、洗浄を行います。コンクリートの表面に残っているゴミや泥などの不純物を、水によって洗い流すためです。洗浄によって露出したコンクリート面は、送風機などを使って乾燥させます。

また、洗浄によって出てきた汚水は、排水ポンプを使って排出します。その際、汚泥は廃棄処理し、上澄水は中和後に処理をします。

3．プライマー

洗浄後に行うのは、プライマーの塗布です。無溶剤である主剤と硬化剤を所定の割合となるように計量し、攪拌（かくはん）混合させます。そしてコテやヘラなどを使用して、隙間を作らないようにしっかりと押し込みながら塗布していきます。この際、凸凹が発生しないように滑らかに仕上げることがポイントです。

4．上塗り

プライマー塗布後には、上塗りを行っていきます。上塗りを行う際には使用条件を遵守し、スプレーにて塗布していきます。

5．後処理

上塗りを終えたら、後処理として清掃や後片付けを行っていきます。水洗いして清掃し、現場を現状復旧させます。ピンホールが発生した場所に関しては、パテにて補修を行います。

ライニングの品質規格

ライニングの工法・製品の品質規格は、以下のとおりです。

工法・製品名	分類	報告書ナンバー	試験機関
レジテクトBT-JW工法	防食ライニング工法	182350	日本塗料検査協会
レジテクト5000	ポリウレア樹脂	14109003002-01	日本食品分析センター
レジテクト5000パテ	ポリウレア樹脂	14109003003-01
レジテクトEP-F	変性エポキシ樹脂	14109003001-01
レジプライマーJ	ポリウレタン樹脂	14109003004-01
プールトップP	無機HALS ハイブリッド塗料	15029718001-01

商環境コニシ株式会社では、ライニング工法での施工にも対応しております。長年培ってきた経験とノウハウ、そして次世代ライニング素材を用いることによって、お客様のご要望にお応えすることが可能です。

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