コラム

工場・倉庫の雨漏りの原因

工場・倉庫での雨漏り発生の原因は多くの場合、以下のケースが考えられます。

• 屋根材を固定するボトルなどの劣化
• 屋根材自体の劣化
• 隙間を目地材などで充填する「コーキング材」の劣化

工場や倉庫の屋根には「波型スレート」「折坂屋根」と呼ばれる方法が多く利用されています。比較的価格が安価な割に、耐久性が高いことから工場や倉庫での採用率が高めです。

しかし、屋根を固定するボルトはむき出しになっていることが多く、錆などの劣化によりボルト自体が緩む、ボルトの錆が屋根材も腐食させることで穴が開いてしまうなど、経年劣化のリスクも高まります。価格の割に耐久度が高いといっても、使用推奨年数は25年程度ですので、古い工場・倉庫になれば屋根材自体の劣化によるひび割れや破れなども雨漏りの原因になるのです。

ほかにも屋根材の劣化の一時的なメンテナンスとして、隙間を目地材などで充填するコーキングを用いて、ひび割れや穴を埋めるケースがあります。しかし、コーキング材自体の劣化も避けられないことから、修理をした部分から再度雨漏りが起こってしまうケースも少なくありません。

もちろん、雨漏りが起きる原因は上記だけではなく、貯水タンクや雨樋の破損などでも雨漏りが起きるケースは考えられます。

雨漏りを放置した場合のリスクについて

雨漏り工事は費用がかかることから、すぐに修理をしないというケースも少なくありません。また築年数の古い工場・倉庫であれば、「古い建物だから仕方がない」で済ませてしまうケースもあるでしょう。

しかし雨漏りの放置は、出来上がった製品を濡らしてしまったことによる商品価値の低下・廃棄の可能性を上げてしまいます。ほかにも工場内で利用している機器・設備の破損、最悪の場合は建物の火災を発生させてしまうリスクも否定できません。機器や設備の破損、故障では製造ラインが止まってしまうことで甚大な損害を起こす可能性もあります。

たかが雨漏りと軽く考えることは、屋根の修理費用以上の出費を出してしまうケースがあることを知っておきましょう。

工場・倉庫の雨漏り対策について

雨漏りを放置しておくと様々な弊害があります。雨漏り対策にはどのような方法が有効なのでしょうか。

すでに雨漏りしている場合には、屋根の葺き替えや屋根の上からカバーを取り付ける、コーキング材で穴をふさぐ、防水塗料の塗り直しなどの方法がありますが、屋根の葺き替えなどは高額な費用が掛かります。

雨漏り対策の大前提は、雨漏りを起こさないための定期的なメンテナンスです。特に防水加工だけではなく、屋根材の強度を上げることにもつながる防水塗料によるメンテナンスをおすすめします。定期的な塗り直しで屋根材の劣化速度を緩やかにすることが可能です。

工場・倉庫はもちろん、貯水タンクの防水工事を検討している際には、ぜひ商環境コニシ株式会社にご相談ください。屋根補強からタンク内外の防水工事まで幅広く対応いたします。