コラム

駐車場の防水工事の必要性

駐車場の中でも屋上駐車場、立体駐車場などでは防水工事が必要です。

日常的に何十台、場所によっては何百台もの車が走行する駐車場は、想像よりも大きな負荷がかかります。単にアスファルトを敷くだけではなく、建物への負担を抑え、水漏れのリスクを低減するためにも防水工事は必要な工程です。

屋上駐車場であれば一般的な屋上とは異なり、防水工事も特殊な処置が必要です。丁寧な下地処理、防水の種類を適切に選ぶことで耐久性の高い防水加工が可能になります。また商業施設の屋上駐車場などになると、防水の品質はもちろん見た目の美しさにもこだわることが必要です。

防水性・耐久性の底上げ、見た目の美しさ、そして費用との兼ね合いを考慮してください。

駐車場防水の種類

駐車場に防水を施すにはどのような種類、方法があるのでしょうか。すでにある駐車場に塗料などを塗る「塗装防水」は、大別するとウレタン系、FRP防水工法、超高速硬化型スプレーライニングの3種類に分けられます。

それぞれの特徴について解説します。

ウレタン系

駐車場に限らず、塗料系の防水工事の主流となっているのがウレタン系の防水工事です。超速硬化型、複層硬質ウレタン工法などウレタン系の中でもいくつかの工法に分かれます。

基本となっているのはウレタン樹脂を用いることです。比較的費用を抑えることが可能、また密着部分から表面まで、同じ構造の物質を用いるため、施工の数年後にひび割れなどがあった場合でも一部分だけ補修できます。

FRP防水工法

プラスチック樹脂の中にガラス繊維を含ませることで、高硬度・高い耐久性をかなえた塗膜防水工法です。耐薬品性なども高くなっていますが、メイン素材がプラスチックですので、紫外線に弱い性質があります。ただし、紫外線へのダメージはトップコートを用いることで実質的には問題はありません。

また下地の影響を受けやすいため、マット・シートなどのクッション材が必要です。

超高速硬化型スプレーライニング

超高速硬化型ウレタン系「ポリウレア」を、スプレーガンを用いて施工する防水工事です。一般的な防水工事と異なり、スプレーガンを利用することで均一な塗装を実現でき、施工時間も非常に短くなっているため、工事の大きな短縮化が期待できます。

またポリウレア自体の耐久性や防水性も非常に高く、駐車場のようにかかる負荷が大きな床面での使用でも十分に耐えてくれるでしょう。

駐車場の防水工事における重要ポイント

駐車場における防水工事は、紫外線による劣化はもちろん、一般的な屋上と異なり車のような重量物から受ける負荷に耐える必要があります。防水工事を行う地域によっては、塩害や薬品への耐性が必要になるかもしれません。

より高い耐久性が必要とされますので、環境に適した防水塗料の選択と適切な下地処理が重要です。ただ防水塗料を塗布すればよいわけではないので、しっかりとした実績を持つ信頼できる業者への依頼を検討してください。