COLUMN
塗装剤に起こりがちな溶解不良は、溶解力に優れたシンナーの使用や、気温に合わせた乾燥速度の調整、無溶剤系塗料の利用などにより対策可能です。防水塗装には無溶剤系塗料のポリウレア施工を利用しましょう。
工場の屋根や床面、設備などに塗装を施す際、シンナーで希釈した塗装剤を用いますが、この際に塗料がシンナーに溶けきらない問題が発生するケースがあります。これは溶解不良と呼ばれる現象であり、使用する塗料とシンナーの性質により起こる問題です。
近年、溶解不良の解消として、ポリウレアの使用が注目を集めるようになりました。こちらでは、塗装における溶解不良の概要や防ぐ方法、ポリウレアを用いるメリットをご紹介します。
溶解不良とは、シンナーで希釈した塗料が溶けきらず、成分が分離したり、もろもろと固形物が残ったりした状態のことです。溶解不良の塗装剤をそのまま使ってしまうと固形物が点々と残ってしまい、均等に塗装できません。ぶつぶつとした感触が残る塗装となり、見た目もきれいとはいいがたくなります。
溶解不良は、希釈に用いたシンナーそのものの溶解力不足や、シンナーに含まれる真溶剤が蒸発して、溶解力の低い成分の割合が高くなることなどにより発生します。
塗装において溶解不良を防ぐためには、希釈に用いるシンナーと、混合させる塗料の性質によって調整する必要があります。
溶解力に優れたシンナーを希釈剤として利用することで、塗料を完全に溶かせます。また、塗料の粘度が高いと溶解しにくいため、粘度の高さに合わせて使用するシンナーの種類や希釈量を調整しなければなりません。
塗料の粘度は液温により変動します。液温が低いと粘度は高くなり、液温が高いと粘度は低くなる傾向があるため、液温に合わせた調整も必要です。
溶解不良の対策として、溶解力に優れたシンナーを利用することが大切です。ただし、希釈量が適切でないとタレやスケが発生してしまう可能性があります。扱いやすい塗装剤を作るためには溶解力の高いシンナーを利用し、希釈量を調整してください。
塗装現場の気温が低いと乾燥に時間がかかり、気温が高いと速く乾燥します。気温が低い場合は塗料のタレ、気温が高い場合は溶解不良によるざらつきに注意が必要です。
気温が低い場合は乾燥速度の速いシンナーを、気温が高い場合は乾燥速度の遅いシンナーをおすすめします。
シンナーの希釈を必要としない無溶剤系の塗料を用いることでも、溶解不良対策は可能です。揮発する溶剤成分がほとんど含まれていないため、塗った厚みがほぼ乾燥後の厚みとなります。塗膜内の気密性が保たれることで、腐食要因物質が透過しにくい塗膜となります。
シンナーの購入費用削減や、希釈の手間がなくなるなどのメリットもあります。また、溶剤を使わないため大気中に化学物質が蒸発せず、においも抑えられるため環境に優しいのも特徴です。
無溶剤系の塗料として、ポリウレアがあります。ポリウレアは耐薬品性や耐摩耗性、耐熱性、防水性などに優れており、耐久性の高さが特徴です。
無溶剤系の塗料にはほかにも、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン系樹脂などがあります。
工場の屋根や床、設備の塗装には、ポリウレアがおすすめです。一般的に、塗装剤を作るためにはシンナーで希釈して粘度を調整しなければなりません。シンナーによる希釈がうまくいかないと溶解不良を引き起こし、成分が分離したり、固形物が残ったりしてしまいますので、調整に注意が必要です。
その点、ポリウレアは無溶剤系塗料ですので、シンナーで希釈する必要がありません。溶解不良を起こしにくいおすすめの塗料です。
商環境コニシ株式会社では、次世代ライニング材として注目を集めるポリウレアでの防水・防食塗装を行っている専門業者です。倉庫やガレージ、化学工場の屋根や床面など、様々な施設でポリウレア施工が可能です。
ポリウレアは耐水性や耐薬品性、速乾性、耐熱性などに優れておりますので、化学物質を取り扱う工場の塗装にもおすすめです。耐久性が高く長寿命ですので、頻繁に塗装し直す必要もありません。専門業者へポリウレアによる防水・防食塗装を検討している方は、ぜひお問い合わせください。
ポリウレアとは、防水性・耐薬品性・摩耗性・防食性に非常に高い能力を発揮する樹脂化合物ですが、その最大の特徴は、その強度と柔軟性です。コンクリート並の強度を持ちながら、グレードによっては400%以上の伸長率を誇ります。基材の保護に絶大な力を発揮します。
コニシでは、ビジネスパートナーの建設会社に設計や施工、またはその一部を外注する事はありません。専任の担当者が直接現場の調査から打ち合わせ、お見積もり、設計、施工管理まで一貫体制で承りますので、安心してお任せください。
これまで様々な現場で培ってきた経験と実績により、大規模な施設はもちろん、多種多様な施設・設備へご提案が可能です。問題や課題に直面した場合においても、適切に対処いたします。
社名 | 商環境コニシ株式会社 |
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代表者 | 古西 光義 |
設立 | 平成2年10月4日 |
資本金 | 1000万円 |
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