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ポリウレア樹脂は、近年様々な分野で注目を集めている高性能な材料です。その優れた特性により、建設、工業など幅広い用途で活用されています。
こちらでは、ポリウレア樹脂の各分野における具体的な活用例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ポリウレア樹脂を用いたコーティングは、コンクリート構造物の耐久性向上に大きく貢献します。その主な特徴は、以下のとおりです。
ポリウレア樹脂は酸性・アルカリ性の両方に強い耐性を持ちます。これにより、下水道などの過酷な環境下でもコンクリートの中性化を防ぎ、構造物の寿命を大幅に延ばすことができます。
クラックに追従する性質を持つため、コンクリートにひびが入っても水漏れを防ぎます。JIS A 1404による試験では、透水量が0.02g以下という優れた結果を示しています。
コンクリートの変形に対して柔軟に対応し、10mm以上のクラックにも追従する能力があります。これにより、コンクリート躯体そのものの強度向上にも寄与します。
吹き付け後すぐに硬化をはじめるため、床・壁・天井といった様々な箇所に均一に施工できます。また、低温環境下でも硬化するため、幅広い条件下で使用可能です。
有機溶剤を含まず、施工時に有毒ガスの発生もないため、作業者や周辺環境への影響が少ないのが特徴です。
以上の特性により、ポリウレア樹脂コーティングは水処理施設や化学プラントなど、特に厳しい環境下にあるコンクリート構造物の保護に適しています。
ポリウレア樹脂は、その優れた特性から橋梁や道路インフラの補修・補強に広く活用されています。特に、HS(High Strength)ウレア工法は高い靱性を持つポリウレア樹脂を使用することで、従来のポリマーセメントモルタルよりも優れた性能を発揮します。
この工法の主な特徴は、以下のとおりです。
これらの特性により、橋梁や道路の劣化した部分に適用することで、構造物の耐久性を大幅に向上させることができます。
ポリウレア樹脂の特性を活かした補修・補強は、以下のような利点があります。
このように、ポリウレア樹脂を用いた補修・補強工法は、橋梁や道路インフラの維持管理において非常に有効な選択肢となっています。
屋上や地下構造物の防水処理にポリウレア樹脂を使用することで、優れた防水性能を発揮します。
屋上の防水処理では、以下の特徴が活かされます。
地下構造物では、次のような利点があります。
ポリウレア樹脂を用いた防水処理は従来の防水材と比べて耐久性に優れ、メンテナンス頻度を低減できます。また、その高い柔軟性により地震や建物の揺れによるクラックにも追従し、長期間にわたって高い防水性能を維持します。
施工時の利点として、スプレー塗布による均一な塗膜形成や短時間での硬化が挙げられます。これにより、工期の短縮や天候に左右されにくい施工が可能となります。
化学プラントでは、腐食性の高い薬品や過酷な環境に晒される機器や設備が多く存在するため、効果的な防食対策が不可欠です。
ポリウレア樹脂の特徴を活かした防食対策として、以下のような方法があります。
化学プラントの防食対策にポリウレア樹脂を活用することで設備の長寿命化やメンテナンスコストの削減、さらには安全性の向上が期待できます。
石油タンクの内面コーティングにおいて、ポリウレア樹脂は非常に優れた選択肢となっています。その理由は以下のとおりです。
石油製品や化学物質に対して高い耐性を持ち、長期間にわたって劣化を防ぎます。
金属製タンクの腐食を効果的に防止し、タンクの寿命を大幅に延ばします。
温度変化によるタンクの膨張・収縮に追従し、クラックの発生を抑制します。
施工後わずか数分で硬化するため、短期間での作業完了が可能です。
これらの特性により、ポリウレア樹脂コーティングは石油タンクの保護に非常に適しています。
また、ポリウレア樹脂コーティングは環境にも配慮した選択肢です。VOC(揮発性有機化合物)の排出が少なく、作業者の健康や周辺環境への影響を最小限に抑えることができます。
さらに、メンテナンス性にも優れています。耐久性が高いため、再塗装の頻度を低減でき、長期的なコスト削減にもつながります。
ポリウレア樹脂は、工業用機械部品の耐久性向上に大きく貢献します。その優れた特性により様々な部品の寿命を延ばし、機械全体の性能を向上させることができます。
これらの特性により、以下のような工業用機械部品の耐久性が向上します。
摩耗や摩擦による損傷を軽減し、潤滑性を向上させます。これにより部品の寿命が延び、メンテナンス頻度を減らすことができます。
化学物質や摩耗に強いポリウレアコーティングにより、腐食や浸食を防ぎます。特に、腐食性の液体を扱う産業で効果を発揮します。
ポリウレア樹脂の柔軟性と強度を活かし、振動や衝撃を吸収する部品の性能を向上させます。これにより、機械全体の耐久性が高まります。
防錆・防食効果により、屋外や過酷な環境下で使用される機械の寿命を延ばします。
このように、ポリウレア樹脂を工業用機械部品に適用することで、従来の塗料や素材と比較して大幅に耐久性を向上させることができます。結果として機械の長寿命化やメンテナンスコストの削減につながり、産業界に大きな利益をもたらすのです。
様々な分野で活用されるポリウレア樹脂は、その卓越した特性により多くの専門家や技術者から高い評価を得ています。優れた防食性、防水性、耐薬品性を兼ね備えた高性能な樹脂であり、過酷な環境下でも長期間の耐久性を発揮します。
商環境コニシ株式会社では、次世代ライニング材として注目を集める「ポリウレア」を用いた防水・防食加工を承っております。専任の担当者が直接現場の調査から打ち合わせ、お見積り、設計、施工管理まで一貫体制で承ります。全国どこでも、施設の規模を問わず対応させていただきますので、まずはお問い合わせください。
社名 | 商環境コニシ株式会社 |
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代表者 | 古西 光義 |
設立 | 平成2年10月4日 |
資本金 | 1000万円 |
住所 | 〒652-0058 兵庫県神戸市兵庫区菊水町1丁目2−3 |
TEL | 078-521-5711 |
FAX | 078-521-5713 |
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建設業の種類 | 建築工事業 |
建設業許可番号 | 兵庫県知事 許可(般 - 30) 第114152号 |
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