コラム

経年劣化の悪影響

工場・倉庫の屋根は金属でできている場合が多く、長年の劣化や雨風にさらされることで錆びついてしまうことがほとんどです。工場の折半屋根は、工場内に光が入るのを防ぐ遮光の役割を担っています。温度調整の役割もあり、働く環境を整える上で大切なものです。

また、雨漏りや光が入ることで、製品の質に悪影響を及ぼすおそれがあります。経年劣化によって金属部分が錆びついていると、遮光や温度調整がうまくいかず、本来の屋根の役割を失い、こうしたリスクを招いてしまいます。屋根の劣化によるリスクを避けるためにも、防錆対策が必要です。しかし、工場は地上から天井まで高さがあることが多いため、職員が屋根にのぼって防錆対策をすることは難しいです。そのため、業者に依頼して防錆対策をするのが安全かつ安心といえるでしょう。

続いては、防錆対策のための塗り替え方法について解説します。

塗り替え方法

屋根の塗装を再度行う場合は、防錆対策の前に屋根を洗浄しなければなりません。劣化とともにできた汚れを、高圧洗浄機を使用して洗い流すのです。洗浄後は、屋根の汚れや錆びなどを落とす「ケレン」という作業を行います。塗装する前に塗装面の調整をすることで、塗膜の密着度を上げ効果が長持ちするのです。

次に、防錆の薬剤を塗布していきます。先に防錆の薬品を塗ることで、錆の進行を遅らせることができます。その後、中塗りや上塗りを行い塗り替え作業は完了です。

現状把握が必要

定期的に点検を行い、工場や倉庫の屋根の状況を把握することが大切です。劣化具合をチェックするタイミングを設定しておくことで、効率よく防錆対策をとれます。塗布には費用がかかりますが、長い目で見ると塗布を定期的に行うほうが、工場の生産性を維持することが可能です。

工場では様々な機材が常に稼働しているため、場合によっては高温多湿状態が長時間続くことも考えられます。その状況下で屋根のメンテナンスを怠ると、温度変化に影響されさらに劣化が進んでいくのです。劣化が進むことで、遮光機能の減少や雨漏れによる問題を引き起こしかねません。工場の製品に傷がつくリスクも高まるため、定期的なメンテナンスを行うことを心がけてください。

屋根が壊れてから修理する場合と比べると、メンテナンスは低費用で済みます。長い目で見ると定期的にメンテナンスを行うほうが、より経費削減効果を得られるでしょう。

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