コラム

劣化部分の修復

防液堤は、工場内で重要な役割を担う部分のため、経年劣化によって不備が生じた部分は適宜修正が必要です。防食ライニングでは、劣化した防液堤のコンクリート部分に特殊な薬品を塗布し、傷んだコンクリート部分を覆うことで強化する役割を果たしてくれます。

使用される薬品は、工場内で漏れる可能性がある薬品や液体に強い成分で構成されているため、万が一漏れが発生した場合でもコンクリートの防液堤部分をしっかりと劣化から守ってくれます。薬品を塗布してから60分程度で硬化が完了するため、手軽に施工できる点がメリットです。

しかし、塗布する際はコンクリートにしっかりと薬品を染み込ませなければ効果が期待できません。施工をする場合は、コンクリート部分の修正や加工をしてから行う必要があります。

研磨剤で磨く

施工予定のコンクリート部分に塗布予定の薬品が染み込むよう、コンクリートの表面を研磨する必要があります。掃除機のような機材を用いて研磨します。深い溝がある場合や、防液堤のように複雑な形をしている場合でも、それに応じた研磨機材が用意されているので安心です。

研磨で表面に細やかな傷をつけ、薬品を塗布しやすく整えたあとは、広範囲に染み渡らせるように薬品を塗布していきます。薬品は水飴状の柔らかい状態になっているため、専用のアイテムを利用して広範囲に塗っていく作業が行われます。

薬品は粘度が高く、広範囲に伸びる成分で構成されているため、短時間で塗布を終えられます。速乾性も期待できる点も特徴です。ローラーに薬剤をつけて塗ることで、空気中に含まれる酸素と結合し、薬剤はコンクリートの上で硬化されます。

速乾性はありますが、しっかりとコンクリートに密着しながら乾いてくれるため、その後は長期間コンクリートを劣化や薬剤から守ってくれるでしょう。その後は、さらに「トップコート」と呼ばれるコーティング剤を塗布することでさらに強化が可能です。

コーティングを二重に行うことで、より耐久性を上げることができます。また、トップコートをかけることで、樹脂によってコーティングした部分の手触りを滑らかにし、平滑に整える効果が期待できます。滑りやすさなどのリスクを軽減することも可能です。

防食を目的とし、コンクリートに薬剤を塗布することを検討している場合は、ぜひ商環境コニシ株式会社までご連絡ください。外注費用を必要としていないため、低価格で承ることも可能です。安心してご利用できる環境を整えておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。